87歳にして初めてタップダンスの舞台に挑戦する人がいる。和歌山市の橋本孝子さん。2月24日㊐午後2時からぶらくり丁のモーメンツで開かれるスタジオぽこ・あ・ぽこのステージで、いすに腰を下ろしてリズムをとるシニアスタイルで出演。9人の仲間と共に軽快に靴音を響かせる。

橋本孝子さん 座ったスタイルで披露

 橋本さんは長年、木彫りや茶道を趣味にしてきた。加齢とともに足の動きが鈍くなるのを感じ、「動くことも趣味にしたい」と思っていた。一昨年5月、座ってできるタップダンスを知り、田中美和さんが主宰するスタジオぽこ・あ・ぽこに加わった。

 月3回程度、1時間のレッスンを続けた。今回初めて練習の成果を発表することになり、現在、披露する『真赤な太陽』『紀州つれもて音頭』を集中的に学んでいる。「立って踊る人は身体全体でリズムをとる。もう少し早く習っておけばよかったかな」と橋本さん。「ぴったりとみんなと振りが合うと気持ちいい。ステージでは皆についていきたい」と意気込む。

 ぽこ・あ・ぽこステージは昭和歌謡などを含む全10曲をみせる予定で、指導する田中さんは「座ってのタップはそれほど広がっていませんが、トライした方はみんな喜んでくれます。いくつになっても新しいことに挑戦するのは素晴らしい」と話している。

 1500円。和歌山市県出身のシンガーソングライター、藪下将人、田頭宜和のミニライブと同時開催。田中さん(0736・61・0937)。

写真=練習を重ねる橋本さん(右)と指導者の田中さん

(ニュース和歌山/2019年2月13日更新)