紀伊小 レリーフ ピカピカ

 銅板に浮き彫り細工を施したレリーフ作りに、和歌山市弘西の紀伊小学校3年生76人が1月29日、挑戦した。

 指導したのは県板金工業組合の10人。児童はまず厚さ0・15㍉の銅板に自分の好きなキャラクターやイラストを書き写し、絵の線にボールペンで溝を付けた。この後、輪郭を強く押しながらヘラを動かしていくとイラストが浮き上がったように見え、立体的なレリーフが仕上がった。最後、布に薬剤を付け表面を磨く作業で、徐々にピカピカになっていくと、「きれいー!」と歓声が上がった。

 妖怪ウォッチのウィスパーを描いた勝山煌大くんは「銅板に下絵の線を付けるのに力がいった。想像以上に難しかったが、完成できて良かった」、花飾りのイラストを仕上げた吉益実穂さんは「ヘラで膨らますところが上手にできました。家の壁に飾ります」と喜んでいた。

 同組合の山下喜一理事長は「銅板を通し、ものづくりの楽しさを伝えたい。作品は劣化せず残る。3年生の思い出にしてもらえれば」と語った。

 

安原小 そろばん パチパチ

 集中力や計算力の向上を目指し、和歌山市江南の安原小学校3年生92人が1月28日、そろばんの使い方を学んだ。

 全国珠算教育連盟県支部の辻村政義さんに教わり、そろばんの持ち方と姿勢、足し算と引き算、答えが10以上になる計算、頭の中にそろばんをイメージして行う暗算の仕方を習得した。

 野場太一くんは「数字が繰り上がる計算は難しかったですが、コツをつかめ楽しかった」、海士野帆香さんは「玉をパチパチはじく感覚が面白かった。算数の授業が分かりやすくなると思う」と声を弾ませた。

 辻村さんは「そろばんは手を動かし、目で見て数の概念を把握できる。算数や日常生活に役立ててほしい」と話していた。

(ニュース和歌山/2019年2月16日更新)