和歌山市消防局(同市八番丁)3階の防災学習センターは2月8日、防災グッズの展示コーナーを刷新した。山下直樹消防局長は「地震や集中豪雨、相次ぐ台風と全国的に災害が多い。多くの市民に防災意識を高め、日ごろから備えてもらいたい」と望んでいる。

和歌山市消防局 防災グッズ展示一新

 センターは2005年にオープン。津波をシミュレーションするモニターや煙の中での避難訓練、キッチンでの消火体験など16コーナーあり、17年度は1万1669人が来館した。

 防災グッズは以前から壁面に展示していたが、スマートフォンやタブレット端末の普及を受け、14年ぶりに更新した。昨年9月の台風21号による大規模停電をふまえ、水を入れて発電する水電池や、ソーラーパネル付きで充電しやすいリュック、手回し発電機など26点を追加し、51点に。また、コンパクトに折りたためるヘルメットや防災グッズを詰めた非常持ち出し袋を手に取れるコーナーも設けた。

 展示品は和歌山北ロータリークラブ(RC)と、姉妹クラブの韓国、東濟州(トンチェジュ)RCが共同で寄贈。北RCの有田佳秀会長は「災害から守ってくれる消防局のお役に立てれば」と願っていた。

写真=防災学習センターの壁にグッズがずらり

(ニュース和歌山/2019年2月16日更新)