和歌山を舞台に地元の人たちでつくり上げた映画『ミュージック! マイ ライフ』が3月31日㊐、和歌山県民文化会館小ホールで上映される。音楽がテーマの短編10本をつなげたオムニバスで、監督を務めた和歌山市のミュージシャン、原見浩司さん(50、写真)は「子守歌や青春時代の曲、卒業式の歌など、日常にある音楽の素晴らしさを感じてほしい」と笑顔を見せる。
3月31日に上映会とライブ
和歌山W内外のライブハウスに出演する原見さん。映画製作のきっかけは8年前のがん宣告だった。死が頭をよぎり、「夢だった映画づくりをしておきたい」と背中を押された。幸い転移なく完治し、その後、製作に取りかかった。脚本を書き、友人やミュージシャン仲間らの協力を得て撮影し、8年がかりで完成させた。
全シーン、和歌山で撮影。出演した108人のほとんどが演技未経験の和歌山の人たちだ。各編10分弱で、星林高校生が演じた、歌とは何かを見つめる合唱部の物語や、有田みかんの出荷場で撮影した親子の絆を描いた話など様々。1編ごとに完結するが、音楽を軸に全てがつながり、1本の作品になっている。
31日の上映後は、動画サイトで公開する。原見さんは「地元の皆さんの協力でできた映画。和歌山には情熱ある人がたくさんいることを全国へ発信していければ」と願う。
31日は午後1時に挿入歌やエンドロール曲を手掛けた和歌山ゆかりのアーティストによるライブ、5時に上映会。1500円。申し込みはつなごら和歌山(073・461・5141)。
(ニュース和歌山/2019年3月2日更新)