和菓子の魅力にふれてもらおうと、和歌山市西浜の雑賀小学校6年4組32人が2月22日、校庭で「和菓子イベント」を開いた。手作りの大福や練り切りを販売し、歴史を紹介する冊子や創作絵本などを展示。笑顔で接客していた上田桃子さんは「昔っぽいと思われがちだけれど、魅力がいっぱい。季節を感じられる和菓子ならではの良さを知ってほしい」と期待していた。

雑賀小 手作り販売や情報発信

 総合学習で2学期から和菓子の成り立ちや種類を調べた子どもたち。同市の和菓子店、紫香庵の須賀良知代表から作り方を教わり、情報発信にも取り組んだ。ツイッターで歴史や人気の和菓子を紹介し、おすすめの地元店を載せた冊子や、和菓子がテーマの小説と絵本を作成した。

 イベント当日は、白玉粉をこねた求肥に黒ごまで目をつけたいちご大福、チョコレートを練り込んだ羊かん、桜や水仙の木型で作った練り切りなど6種類480個を手作りし販売。保護者や地域の人たちが買い求め、1時間で完売した。取り組みを通し、中屋美咲さんは「分量を少し間違えると形にならないなど難しかった。和菓子には色んな種類があると分かり、楽しかった」。

 応援に駆けつけた須賀さんは「求肥も柔らかく、どれもよくできていた。子どもたちに和菓子の心が伝わっていたようでうれしいです」とほほ笑んでいた。

写真=いちご大福を販売する児童たち

(ニュース和歌山/2019年3月9日更新)