電子楽器の全国大会「ローランドフェスティバル」の決勝戦が3月2日、大阪府豊中市で開かれ、電子ドラム小学生低学年の部で広瀬小3年の安村帆夏(ほのか)さん、高学年の部で吹上小5年の川口新太くんがグランプリに輝いた。

 幼稚園年長でドラムを始めた安村さんはこの大会2度目の挑戦。昨年は決勝に進んだものの、賞には手が届かず、悔し涙を飲んだ。今年は伴奏をしっかり聞き、力強く叩くことを意識。ビデオ予選通過者4人が出場した決勝で、ロックバンド、レインボーの『キル・ザ・キング』をパワフルに演奏した。「ドラムは楽しいから大人になっても続けます。今よりもっとリズムよく叩けるようになって、来年も優勝を目指します」と真剣だ。

 小1からドラムを習う川口くんは初出場。ロックバンド、ヴァン・ヘイレンの『ジャンプ』を披露し、持ち味の安定したリズムと、落ち着いた演奏で、決勝進出者13人の頂点に立った。「本番前は緊張したけど、叩き始めたら楽しくて、かっこよく演奏しようと意識した。初めて大会で優勝しびっくり。このまま続けてプロになりたい」と笑顔を見せる。

 2人が通う音楽教室ヤスムラビクトロンの講師、大澤岳さんは「2人とも努力家で、教えたこと以上の力を発揮してくれる。好きなジャンルを突き詰めて、もっとドラムを楽しんでもらえれば」と期待している。

写真=日本一になった安村さん(左)と川口くん

(ニュース和歌山/2019年3月23日更新)