「紀の国KOボクシング」が6月16日㊐午後0時半、和歌山市手平のビッグウエーブで開かれる。同市園部のクラトキジム所属で、昨年、全日本フェザー級新人王を獲得した竹本雄利選手の試合をはじめ、7試合を実施。竹本選手は「新人王を獲ったことは意識せず、初心に戻り、自分のボクシングで思いっきりいい試合をしたい」と拳に力を込める。

6月16日 紀の国KOボクシング

 昨年12月、東京で行われた全日本新人王決定戦で、竹本選手は東軍代表の峯田光選手と対戦。3度のダウンを奪い、判定勝ちを収めた。県内ジム所属選手が新人王になるのは初めて。また、この日、全12階級で誕生した新人王のうち、一人だけが選ばれるMVPにも輝いた。

 地元で行う今回の試合では、インドネシアフェザー級8位のキキ・マルシアノ選手と戦う。クラトキジムの原田哲也会長は「竹本には悪いが、『KOで勝て』とプレッシャーをかけている。実際にそれができる選手だと思っている。新人王を獲得した竹本を和歌山の皆さんにお披露目する試合です」と話す。

 高まる周囲の期待。竹本選手は「3月の試合は勝ったものの、初めて対戦する外国人選手を少し怖がってしまい、足を使って手数を出す自分のボクシングができなかった。今回は地元の皆さんの期待を良い意味でのプレッシャーにとらえて力に変え、全力を出し切ります」。

 同ジム所属で、3月のプロテストに合格した西田直史選手のデビュー戦もある。リングサイド席1万円、自由席5000円。クラトキジム(073・462・1675)。

写真=地元での試合に向け、調整に余念がない竹本選手(右)

(ニュース和歌山/2019年6月1日更新)