わかやま文芸クラブがフェス

 和歌山に縁のあるアマチュア文芸作家でつくるわかやま文芸クラブは8月4日㊐、「わかやま文芸フェスティバル」をJR和歌山駅前のJAビルで初めて開く。同クラブの新海大樹さん(写真)は「和歌山は有吉佐和子や中上健次といった著名な作家を生み出した土地。その作家に続く才能の発掘と、作り手と読者の交流の場にし、年齢関係なく創作意欲を持つ人に届けたい」と意気込む。

 2016年に同クラブを発足させ、作家を招いた読書イベントや文芸にまつわる情報を発信してきた新海さん。中上健次が立ち上げた熊野大学のセミナーに参加した昨年、世界中から和歌山に集まった中上ファンに刺激を受け、和歌山の文芸を発表する場をつくろうとフェスティバルを企画した。

 開催にあたり、同クラブ初となる同人誌『固い床』を製作し、和歌山県出身の10人が創作した小説や詩、随筆などを発表。当日は県内外13団体がファンタジーや歴史小説、短歌、現代戯曲と多彩な同人誌を販売し、即興で詩をつくる。配布するパンフレットには、中上健次の娘で作家の中上紀が寄稿した「和歌山、文学の魔術」を掲載する。

 午後1時~5時。詳細は同クラブフェイスブック

(ニュース和歌山/2019年7月27日更新)