加太の海を見下ろす所に建つ青少年国際交流センターに、和歌山市三葛の洋画家、中尾安希さん(78、写真中央)が8月23日、油彩画「夕陽の友ヶ島」を寄贈した。

 贈った油彩画は、中尾さんが30代後半だった40年ほど前、紀淡海峡を望む場所から描いた。「新年早々の1月でした。夕方、逆光になると、友ヶ島の後ろに淡路島が浮き出て見えてくるんです」。2人の子どもが小学生だったころ、近所の子も連れて、同センターの前身、少年自然の家でキャンプをした思い出があることから、寄贈を申し出た。

 中尾さんは「この絵を見た子どもたちに、加太にはこんなすばらしい風景があるんだと知ってもらい、実際に友ヶ島を訪れて散策してほしい」と願っていた。

(ニュース和歌山/2019年8月31日更新)