演劇集団和歌山 稽古場が月1カフェに
和歌浦を拠点に活動するアマチュア劇団「演劇集団和歌山」が団員発掘を目指し、9月から毎月第2木曜に和歌山市和歌浦南の和歌浦小劇場で「エンシューカフェ」を開く。稽古を見学した後、コーヒーか茶を飲みながら団員とトークを楽しめる。事務局の楠本幸男さんは「劇場をのぞいてくれる人もいますが、もう一歩、中へ踏み入れてもらいたい。雑談しながらこの場所を気に入ってほしい」と望んでいる。
和歌山の演劇文化を盛り立てようと1970年に立ち上がった劇団。年1、2回の公演では、オリジナルや現代作家の作品のほか、太田城水攻め、熊野水軍、雑賀孫市など地元に根ざした舞台を届け、県と同市の文化奨励賞を受けている。現在は30~70代の12人が所属。毎年、団員募集とオーディションを行なっているが、近年は応募が減少し、来年迎える50周年に向け、1年間、月1回のカフェを開くことにした。
木曜午後8時からの稽古に合わせ〝開店〟。団員が、過去に上演した作品や現在取り組んでいる作品、大道具や小道具、照明、音響などを紹介する。楠本さんは「直接見聞きして現場の雰囲気やメンバーの個性を感じてもらえる。公演への準備過程も見られるので面白いはず。新しい形での団員発掘につなげたい」と話している。
無料。次回は12日㊍午後8時~10時。出入り自由。同劇団(073・445・4537、㊊㊍㊏の夜のみ)。
写真=演劇談議に花を咲かせる団員たち
(ニュース和歌山/2019年9月7日更新)