日本人の名字で1番目、2番目に多い「佐藤」と「鈴木」がタッグを組んだ。「『佐藤さんゆかりの地』聖地化による関係人口増加プロジェクト」を進める栃木県佐野市の吉田直生参与らが9日、「鈴木姓」発祥の地とされる海南市を訪れ、話題づくりで協力していくことになった。
明治安田生命が2018年に発表した全国同姓調査結果で、全国に「佐藤」さんは約192万人、「鈴木」さんは約182万人。佐野市によると佐藤姓は平安時代、佐野を中心に活躍し、平将門の乱を鎮めた藤原秀郷を始祖とし、「〝佐〟野の〝藤〟原」が由来になった説を有力とする。
この日、海南市役所で行われた会見には、佐野市のキャラクター、さのまる、菓子の街・海南をPRする海ニャンも登場した。「日本を代表するイケメン俳優と言えば佐藤健」「いやいや、鈴木のイケメンには鈴木亮平がいる」、「プロ野球・オリックス伝説の選手、パンチ佐藤」「野球、オリックス、伝説と言えば、イチロー鈴木」など、それぞれあふれる佐藤・鈴木自慢を繰り広げた。最後は両市が連携を図っていくことで〝和解〟し、神出政巳・海南市長がさのまるに鈴木サポーター証を手渡した。
吉田参与は「佐藤さんゆかりの地聖地化プロジェクトは8月に内閣府の地域再生計画に認定されたばかり。過去に海南市で開かれた鈴木サミットや、鈴木屋敷復元へ向けたふるさと納税などについて教えてもらいながら、共に頑張りたい」と話していた。
写真=会見では佐藤・鈴木自慢を繰り広げた
(ニュース和歌山/2019年9月14日更新)