夏休み中の7月、和歌山の小学生が各スポーツの全国大会で活躍した。レスリングでは4選手が3位以内に入賞、ソフトテニスでも県代表チームが女子団体で準優勝を果たした。

 

レスリング

日方雄一郎選手が2位〜ニュース和歌山紙配布地域から3位3人

 和歌山市で開かれた全国少年少女レスリング選手権大会では、ニュース和歌山配布地域から4選手が入賞した。

 男子3年22㌔級は、和北ジュニアクラブの日方雄一郎選手(砂山小)が準優勝した。あふれる闘争心が持ち味で、初戦、準決勝はタックルでポイントを重ね、いずれも10─0で完勝。決勝は敗れたものの、「初めての全国大会でタックルがよく決まったのは良かったです。次の全国大会は1位を」と目を輝かせる。

 同クラブの山本海星選手(野崎西小)は男子6年28㌔級で活躍。週2回のクラブ練習日以外も中高生の練習に参加するほど熱心な選手で、2年連続の3位となった。「今回は普段、あまりしない投げ技でポイントを取れたのが収穫。オリンピックや世界選手権で活躍できる選手が目標です」

写真=メダルを手に日方選手(左)と山本選手

 

 女子6年++45㌔級では、和歌山ジュニアクラブの尾崎蕾選手(鳴滝小)が3位に入った。昨年の2位を上回る1位を目指して臨み、得意の正面タックルで勝ち上がった。「3位という結果に納得はしていないけれど、負けた準決勝も積極的にチャレンジできました」と振り返る。

 和東ジュニアクラブの大森玲依(れい)選手(山東小)は女子3年+33㌔級で3位に。初の全国大会、初戦は0─2と劣勢から、タックルなどで逆転勝ちする粘り強さを見せた。「あこがれの選手は伊調馨さん。夢はオリンピックの金メダルです」と大きな夢を掲げている。

写真=練習に打ち込む尾崎選手(上)と大森選手

 

 

ソフトテニス

全日本選手権で準優勝〜和歌山県代表小学生女子団体

 栃木での全日本小学生ソフトテニス選手権大会女子団体戦で、県代表チームが準優勝を飾った。本紙配布地域からは和歌山レディスセンチュリークラブ(LCC)の沖見友菜選手(藤戸台小6)、後藤優依選手(浜宮小6)、近坂優衣選手(津市立誠之小6)が出場。沖見選手は「初戦で負けて当たり前と思っていたのに勝てて、さらにシードにも勝て…。粘りのテニスでまさかの結果につながりました」と喜んでいる。

 女子団体で6年ぶりの優勝を目指した和歌山代表。まず、リーグ戦で静岡に2─1、岡山に3─0で勝利し決勝トーナメントへ。初戦はシードの東京で、1戦目を落としたが2、3戦目で逆転した。準決勝は近畿大会で負けた奈良で、1─1で迎えた3戦目、川並久美子監督が「しぶといテニスで3ゲーム目を託せる」と信頼する沖見・堀奈帆美(橋本ジュニア)ペアが相手のミスを待つ粘りのテニスで勝利。決勝は兵庫に0─2と及ばなかった。

 川並監督は「みんなでボールを追ってミスをせず、できることをやり尽くした。あきらめない気持ちが勝利をもたらし、優勝に相当する頑張りを見せてくれた」。小4から和歌山LCCへ通う近坂選手は「個人戦でベスト4を逃したので団体は準優勝できてうれしかった。楽しく、自分から攻められたのが良かった」と笑顔を見せている。

写真=左から川並監督、奥野心裕(みひろ)選手、後藤選手、沖見選手、前向日葵選手、堀選手、濱本琴心選手、奥野心智(みのり)選手、近坂選手

(ニュース和歌山/2019年9月14日更新)