紀の川市 有志がマップ作成
特産の果物を通じて地域活性化を目指す紀の川フルーツ・ツーリズムが、紀の川市の魅力を地域ごとにまとめたマップを作成した。インターネットでダウンロードできる。代表理事の児玉敏昭さんは「歴史、飲食店、名所など、これまで別々にあったマップを一つにまとめた。歩いてみたくなる内容で、通り過ぎていた街の魅力を知ってほしい」と話す。
フルーツをテーマにしたイベント「ぷる博」を開いた今春、デザイナーの児玉さんが出身地である粉河の散策マップを作成。クイズに答えながら街歩きを楽しめるよう、住民ならではの見所を載せたところ、「知らなかった魅力がたくさんあった」と好評だったため、同市の地域別で作ることにした。
今回は桃山、粉河、名手、麻生津の4エリア。いずれも児玉さんが現地を歩き、住民に取材した。桃山は、百合山遍路道やサイクリングロード、地元で知られる歴史上の人物を紹介。粉河は、街の歴史や用水路跡が分かる路地、粉河祭でだんじりを出す町名などを載せた。いずれも特徴ある建物や樹木、季節の風景を描き、街を歩いている気分を味わえる。
「麻生津はかつて飯森鉱山周辺に映画館や飲み屋が並ぶほどにぎわったこと、名手はその鉱石を駅で積んでいたことなどを住民が教えてくれました。こうした地図に載せきれなかった面白い証言もあるので、ぜひ尋ね歩いてほしい。今後は他の地域や修験道、廃墟といったジャンル別でも作ってみたい」と意気込んでいる。
1種類ダウンロードで税抜き200円。詳細は同団体フェイスブック。
(ニュース和歌山/2019年9月21日更新)