ぱん工房かたつむりが開発
オレンジ色の長細いネット、中身は? 和歌山産みかんにこだわったユニークなパン「冷凍ミカン風みかんパンだ」をぱん工房かたつむり(海南市重根)が開発し、9月21日から販売している。主任の宮﨑唯さんは「和歌山県産みかんの魅力が詰まったパンで、県外の方へのお土産にもってこい」と話している。
2002年設立の同工房は、知的障害者の就労を支援する作業所。自閉症やダウン症などを抱える37人が地元牧場の牛乳を使った食パンや、老舗和菓子店のあんを入れたパンを製造・販売する。今年5月、和歌山名産のみかんで新たな看板商品をと、みかんパンを開発した。
表面のビスケット生地やパン生地に県産みかんのパウダーとジュースを練り込み、真ん中にみかんのマーマレードをたっぷり入れ、甘酸っぱいみかんの風味が口一杯に広がる仕上がりに。見た目もみかん型にし、より本物に近づけるため、みかん用ネットに入れて販売している。食べる直前に焼くと表面が香ばしく、サクサクとした食感を楽しめる。
生地を丸めて包む工程を担当する吉田誠也さんは「今はまだ作り慣れていないので大変ですが、人気のパンになってほしい」。宮﨑さんは「工賃に反映できるようにおいしさを広めていきたい」と笑顔を見せる。
3つ入り605円、5つ入り880円。紀ノ川サービスエリア上り、南紀白浜とれとれ市場で販売。同工房(073・485・3320)。
(ニュース和歌山/2019年10月5日更新)