和歌浦天満宮(和歌山市和歌浦西)は12月2日㊊まで、全国各地の郷土玩具と書道作品を展示している。県内の観光地を盛り上げる「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産登録15周年記念キャンペーンの一環で、愛らしい干支の置き物が訪れた人の顔をほころばせている。
郷土玩具は、小板政男宮司が若いころから集めるコレクション約800点から選んだ。当初は天満宮の祭神、菅原道真にちなんだ牛と、ねずみ、虎だけだったが、好評を受け、十二支すべてを並べ、その数は約500点に及ぶ。 魔除け・開運の土産物である土鈴「のごみ人形」はじめ、張り子の虎、木彫りのねずみなどユーモラスな表情が施された玩具が多数。昨年から、初詣客に〝インスタ映え〟する写真を撮影してもらおうと設置している大型の干支の置き物もある。小板政規禰宜は「郷土玩具は最近、職人が減り、ひと昔前のデザインのものがかえってかわいく見えます。昔ながらのものの味わいを感じてもらえたら」と望んでいる。
また、同市出身の書家、故・天石東村さんと弟子たちが書いた掛け軸約20点も展示。午前10時〜午後4時。同神社(073・444・4769)。
写真=個性豊かな干支の置き物を楽しめる
(ニュース和歌山/2019年10月26日更新)