北野上小学校 生活で使う里山の植物

 豊かな里山に囲まれた海南市孟子の北野上小学校4、5年生28人が10月29日、地元の自然保全活動に取り組むビオトープ孟子の有本智さんから植物について学んだ。

 教室にはアラカシやシイノキ、ウラジロなどの葉や枝が並べられた。「ヒサカキはお墓に供えてるよ」「節分に玄関へ飾るのはヒイラギ」と発表する児童に、有本さんは「昔から生活に里山の植物を取り入れてきました」と説明。また、海南で古くから製造されているタワシはシュロが材料と教わった児童たちは驚いた表情を見せていた。

 最後に有本さんは「皆さんは自然豊かな地域に育ち、里山の植物を使った生活や風習が残っています。それを誇りに、皆さんの子どもに伝え、地元の山を愛し、守ってほしい」と締めくくった。

 楽しみながら身近な自然を学び、5年の榎本七彩さんは「テンダイウヤクの葉脈が、本当に鳥の足の形になっていた」。また、4年の岡﨑優斗くんは「臭い植物もあり、これが自然のにおいだと感じた。これから図鑑で植物の名前を調べたい」と目を輝かせていた。

 

三田小学校 犬のきゅう覚 人間の何倍?

 生き物について学ぶ「わうくらす」が10月25日、和歌山市和田の三田小学校で行われ、4年生77人が犬の習性やふれあい方を勉強した。新田美亜紀さんは「犬を触ったことがあるのは、ペットショップだけ。エサをあげたときに手をなめてくれたら温かかった」と目を細めていた。

 指導したのは、同市の動物愛護管理センター職員。犬の鼻は人間の100万~1億倍利くことや、耳は人の4倍で、約200㍍先の声が聞こえると教わった。

 散歩中の犬とふれあう時のマナーも学んだ。子どもたちは教わった通り、まず、「触ってもいいですか?」と飼い主に聞き、この後、かまれないように手をグーにして自分のにおいをかがせることで安心させ、首から触り、頭や体をなでていた。坂口侑来くんは「犬は好きだけど飼っていません。一緒に遊んだ犬はモフモフしていて気持ちよかった」と話していた。

写真=マナーを守ってふれあった

(ニュース和歌山/2019年11月9日更新)