べっぴんプロジェクト発足
女性スタッフによる女性世帯限定のかけつけサービスを手掛ける「べっぴんプロジェクト電気工事部」を和歌山市直川の第一種電気工事士、松房由佳さんが立ち上げた。「1人暮らしの高齢女性やシングルマザー世帯の困りごとを気軽に相談してもらえるよう、女性だけでチームを組みました。ニーズを掘り起こし、女性が活躍できる場にしたい」と力を込める。
電気工事を手伝った経験がある主婦の粟野優子さんから、一緒に働きたいと相談を受けた松房さんが、夫の次郎さんと営む松房電機内に6月、女性部を新設した。9月、近隣地域にチラシを配布したところ、40件以上の依頼が寄せられた。10月から近所の初瀬めぐみさんが加わり、現在はスタッフ3人で照明器具の交換やエアコンの点検などを行う。
昔から同店を利用する垂井陽子さんは最近夫を亡くし、照明や配線の勝手が分からず依頼した。「女性の細やかな目線から、商品の説明やアフターケアをしてくれるので心強い」と太鼓判を押す。
粟野さんは「『電気は怖い』と思っている女性が多く、その悩みに寄り添いたい。安心して利用してもらえるよう電気工事士の資格取得を目指します」。松房さんは「資格を持っている女性はいるものの、経験を磨く機会がなかった。高齢化が進む業界だが成功例を積み重ね、全国の見本になれれば」と話している。
直川、六十谷、府中は1回500円。地域外は別途交通費必要。松房電機(073・461・2121)。
(ニュース和歌山/2019年12月7日更新)