2020年は「まちなか新時代」で紹介した和歌山市中心部の動きに加え、食に関する施設が和歌山市や有田市に、図書館を中心とした複合施設が海南市にオープンします。
東京五輪・パラ 春に聖火リレー
スポーツの祭典、東京オリンピックが7月24日㊎~8月9日㊐、パラリンピックが8月25日㊋~9月6日㊐に行われる。
大会前に全国を回る聖火リレー。和歌山県内は4月10日㊎と11日㊏に行われ、1964年の東京オリンピック体操競技で金メダルを獲得した早田卓次さん、2012年のロンドンオリンピック体操競技に兄妹で出場した田中和仁さんと田中理恵さんら7人のPRランナーを含む県実行委員選定の45人とスポンサー枠の走者、約180人が参加する。那智の滝や橋杭岩、和歌山城、高野山など名所を巡るコースで、2日間に14市町を走る。両日とも終点で聖火到着を祝う式典がある。
また、カナダとオーストラリアの代表チームが事前キャンプのため来和する。秋葉山公園県民水泳場でカナダ競泳代表が7月11日㊏~19日㊐、同パラリンピック代表が8月10日㊊~21日㊎、紀三井寺陸上競技場でオーストラリア陸上代表が7月17日㊎~8月8日㊏に予定している。
写真= 聖火ランナーに決まった皆さん
一般利用OK 市場に新施設
老朽化に伴う建て替え工事中の中央卸売市場(和歌山市西浜)に、事業者だけでなく、一般の人も利用できる「総合食品センター棟」が7月に完成する。
広さ約2500平方㍍で、市民が普段から買い物できるよう、乾物、製菓、調味料などを取り扱う店を設置し、新しい「市民の台所」を目指す。また、観光客向けに、市場の魚を使う寿司店、早朝から開く大衆食堂といった飲食店を設置する予定。
なお、水産棟、青果棟を含めた市場全体の再整備完了は2025年~26年を目標にしており、道の駅登録を視野に入れている。
絵本数日本一 ノビノス開館
海南市日方の旧市役所跡に、図書館やホール、カフェなどが入る複合施設「海南nobinos(ノビノス)」が4月19日㊐に開館する。
建物は4階建て。中心となる図書館は、開架冊数としては日本一となる約5万冊の絵本をはじめ、児童書、小説、実用書、漫画などが並ぶ。開館時は12万冊でスタートし、15万冊まで増やす。
市民活動や生涯学習に使える多目的室は254席あるホール機能を備え、音楽練習室も整備。子育て世代が利用しやすいよう、乳幼児用の遊び場、授乳室、子どもトイレを設ける。
屋外広場は芝を敷き、木を植えて、のんびりと過ごせるように。だ円形をしたエリアは雨の日も利用できるよう、一部に屋根を付ける。
四季の郷入口 味覚ゾーンへ
四季の郷公園(和歌山市明王寺)が「フード・ハンター・パーク」をコンセプトに一新。7月に入り口付近が「味覚ゾーン」としてオープンする。
縄文時代をイメージし、食を学び、穫り、食べることができる園をテーマにしている。地元野菜を使った料理を楽しめるレストラン、地場産野菜や果物の直売所、園内の農園で収穫した野菜をその場で味わえるバーベキュースペースを整備する。24時間使用できる駐車場やトイレも設置し、道の駅登録を目指す。
さらに来年には、森で見られる動植物の展示や図書コーナーがあるネイチャーセンターが移設される「自然体感ゾーン」と、味覚ゾーンよりさらに広い農園がある「農触れ合いゾーン」が完成する予定。
写真=エントランスのイメージ
2020年主な事業
1月
・本町小学校跡に子育て支援複合施設
2月
・「魅力発見!海南を撮りたい会」が海南PR動画上映会
・紀州海南ひなめぐり、10年目で最終章
3月
・雑賀崎の古民家に観光拠点・地域交流スペース
4月
・キーノ和歌山開業
・和歌山市民図書館開館
・和歌山横丁オープン
・宝塚医療大学開学…
・本町駐車場を民間委託し本町公園活用
・東京五輪聖火リレー
・旧海南市役所跡に市民交流施設
「海南nobinos」
5月
・箕島漁港に産直施設「新鮮市場 浜のうたせ」
7月
・和歌山市中央卸売市場に総合食品センター棟
・四季の郷に味覚ゾーン
・東京オリンピック
8月
・東京パラリンピック
9月
・岩出市長選挙
10月
・豪華客船MSCベリッシマが和歌山港へ
年内
・日高舞台の映画『ソワレ』公開
・岩出市堀口プール跡地に防災公園(秋ごろ)
※いずれも2019年12月現在の予定です
(ニュース和歌山/2020年1月1日更新)