自宅で手早くイタリア料理はいかが? 和歌山市出身の料理研究家、貝谷郁子さんが24冊目のレシピ本『ちゃちゃっとイタリアン!』を11月、宝島社から出版した。「イタリアンは食材と作り方がシンプルで、忙しくて料理に時間をかけられない人にぴったり。手抜きではないので、堂々と作って、レパートリーを増やして」と話す。

 フライパンで作るミートローフやアクアパッツァといった火にかけたままで完成するメーン料理、食材を切って調味料と混ぜるだけの小皿など、5~30分で作れる89品を紹介する。B5変形判、96㌻。1760円。

 また、勝浦漁港で水揚げされた新鮮な生まぐろを使った缶詰「勝浦のまぐろ」シリーズの開発に携わった。那智勝浦町の有志が立ち上げたNPO法人ヒカリヲが11月に発売。和歌山の食材にこだわった和イタリアン風味が特徴だ。

 南高梅が丸ごと入った「梅の柚子マリネ」(648円)、那智勝浦の醤油(しょうゆ)を使った「きのこの醤油マリネ」(594円)、有田川町の赤山椒入りの「赤山椒トマト仕立て」(594円)の3種。貝谷さんは「生まぐろのおいしさを伝えたい地元の人の思いが詰まったまぐろ缶。余計なものを入れず、食材の味をシンプルに生かした究極のちゃちゃっとメニューです」と熱を込める。那智勝浦町の道の駅ほか、勝浦の鮪HPで販売している。

(ニュース和歌山/2020年1月11日更新)