根来小4年 山下乃蒼くん ドラゴン、伊勢エビ、アロワナ…
1枚の紙を複雑に折り込んで作る「コンプレックス折り紙」。根来小学校4年の山下乃蒼(のあ)くんがオリジナル作品の創作に取り組んでいる。夢は折り紙作家だ。
コンプレックス折り紙は伝統的な折り紙に比べて大きな紙を使用。細かいところまでリアルに表現するため、完成まで数時間かかるものもある。
山下くんは一昨年のクリスマスプレゼントに、日本を代表する折り紙作家、神谷哲史さんの作品集をもらい、コンプレックス折り紙を始めた。最初は本で紹介されている図を見ながら作っていたが、昨年3月、京都で開かれた折り紙展示会の会場で、ある作家から「簡単でもいいから自分で創作して発表したら?」と勧められた。
最初に考えたオリジナル作品は人魚。「うろこを表現したくて。2時間で考えました」。その後、ドラゴンや伊勢エビ、鳥の一種、ハシビロコウなど次々と発案。映画『スター・ウォーズ』からカイロ・レン、ダース・ベイダーも作った。「自信があるのはエビ。お腹の部分をリアルに折れた。完成まで5時間かかったアロワナは顔が気に入っています」と胸を張る。
作品はインターネット上の画像共有サービス、インスタグラムに「折り紙職人noa」として投稿。写真を見た作家から「本当に小学生?」「大会に出てみませんか?」などのコメントが寄せられている。
3月には初めて大会に出品する予定。「作品展も開いてみたい。今の目標は尊敬している神谷さんの龍神を折ることです」と目を輝かせている。
写真=ハサミなどで切らず、紙1枚を折り込んで仕上げた山下くんオリジナルのドラゴン(写真下)
(ニュース和歌山/2020年1月18日更新)