刀禰知美さん 8年ぶりアルバム

 和歌山市を拠点に活動するシンガーソングライターの刀禰知美さんが8年ぶり、2枚目のCD『ありがとう』を2月5日に発売した。「命への感謝を歌ったアルバム。3年前に娘が生まれ、幼いころ祖母に言われた『親より先に死んだらあかんよ』との気持ちが深く分かるようになりました」とほほ笑む。

 自身の体験を歌詞に込め、ピアノをバックに澄み渡った声で力強く歌う刀禰さん。21歳で上京し、東京で10年間活動した。2009年に帰郷し、地元での音楽活動と育児を両立させている。

 『生きる約束』は祖母と交わした約束を娘につなげるポップス。『未来へ』は自然や人との出合いへの感謝を表現した。

 収録は全曲、同市狐島のルルホールで行った。ピアノとアレンジは八代亜紀さんのピアニストを務める須藤信一郎さんが担当。「ホールとピアノのバランスが良く、響きが素晴らしい。納得できるものを和歌山で作りたいと思いました」

 2500円。ルルホールほかで販売。発売記念コンサートを15日㊏午後2時と6時に同ホールで開催。3000円。同ホール(073・457・1022)。

(ニュース和歌山/2020年2月8日更新)