予防に手洗い、せきエチケット
中国・武漢市を中心に拡大する新型コロナウイルス。2月13日には和歌山県内で初めての感染者が確認された。翌14日に県が開設した専用相談電話に17日までの4日間で320件の相談が寄せられるなど、県民に不安が広がる。新型コロナウイルスに感染した場合の症状や予防法について、和歌山市感染症情報センターに聞いた。
〈症状〉
新型コロナウイルスの潜伏期間は2~10日間。発熱、せき、全身のけん怠感といった風邪に似た症状が出る。5~14日の間に呼吸困難などの症状が現れ、肺炎を起こす場合もある。高齢者や基礎疾患を持つ人は重症化する恐れも。
〈感染〉
せき、くしゃみをした際のつばやしぶきからウイルスを吸い込む飛沫(ひまつ)感染、手についたウイルスを口から取り込む接触感染が考えられる。
〈予防法〉
インフルエンザや風邪同様の対策が重要。まず、帰宅時、食事前などのこまめな手洗い。石けんを使い、手のひら、甲、指先、爪の間だけでなく、手首までしっかり洗う。
次に「せきエチケット」。せきやくしゃみでウイルスは2~3㍍飛ぶと言われている。せき、くしゃみの症状がある場合はマスクをつけ、口だけではなく鼻も覆う。マスクがなければ、ティッシュやハンカチ、服の袖で鼻と口を覆う。
また、日ごろから十分な休養やバランスの良い食事を取り、規則正しい生活を送って、抵抗力を高めておくことが重要。
(ニュース和歌山/2020年2月22日更新)