〈支え合おう 手を取り合おう〉
新型コロナウイルス収束後に飲食店に来てもらう「未来チケットわかやま」のプロジェクトが動いている。インターネットのクラウドファンディングを発展させる仕組みで、応援したい地元店を選んで未来に使える食事券を購入してもらう。コロナ感染拡大の影響で通常営業が難しい飲食店を支える試み。発起人の奥畑公康さんは「収束後、店の動きが少しでも早くなれば」と話している。
プロジェクトは、信濃路の西平都紀子社長を発起人代表に、和歌山市内で飲食店を経営する奥畑さんの呼びかけで立ち上がった。
クラウドファンディングのサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」(写真)で、登録された市内の飲食店82軒の中から、協力者が店を選び、3000円、5000円、1万円のいずれかの寄付を行う。6月下旬から寄付額の1割増で使える食事券が届き、11月末まで選んだ店で使用できる。食事券を伴わない寄付のみの協力も可能で、こちらは参加店への支援にあてる。3万円以上の協力者名は和歌山市観光協会に掲示する計画だ。
支援の呼びかけは5月31日までで、13日現在、支援者360人、総額353万円。目標の300万円を既に超え、寄付のみの協力も多い。奥畑さんは「厳しい飲食店にとっては大きな励み。飲食店、利用者が一体になれるチャンス。地元が手を取り合い頑張ることにつなげたい」と望んでいる。
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(ニュース和歌山/2020年5月16日更新)