和歌山県観光ガイド専門員の紀州語り部で、海南市語り部の会顧問の芝村勉(すすむ)さんが『紀伊国【海南】Ⅱ名所図会を歩く(下津)』を6月13日に出版した。「ふるさとの歴史を大人から子どもに伝えてほしい」と願う。
江戸時代の地誌書『紀伊国名所図会』を元に、同市の寺社や出来事についてつづった本を昨年出した。その続編となる今回は下津地区を中心にまとめており、加茂駅や大崎浦、福勝寺などの過去と現在を紹介した。
また、後半を「海南最終版」とし、同市の誕生と地名の由来のほか、織田信長と雑賀衆が日方周辺で繰り広げた戦闘の際に生まれたなれずしや、冷水のわかめ業といった歴史や産業をまとめた。
A4判、223㌻。1100円。宮脇書店ロイネット店と福岡書店で販売。芝村さん(073・482・5090)。
(ニュース和歌山/2020年7月25日更新)