シンガーソングライター井野大雅さんが地元ロケ

 新型コロナウイルスの影響を受ける和歌山の飲食店などを応援しようと、和歌山市出身のシンガーソングライター、井野大雅さん(23)が地元で撮影したミュージックビデオ(MV)を作成し、インターネット上で9月8日に発表した。「全国や世界へ『和歌山って素敵な場所だ』と元気になれる刺激を届けられれば」と願いを込める。


 和歌山商業高校を卒業した2015年から、メジャーデビューを目指して東京で活動する井野さん。今年3月に東京で予定していたライブは新型コロナを受けて前日に中止となり、4月には和歌山で母親が経営する飲食店が閉店に追い込まれた。そんな中でも8月に動画サイト、ユーチューブで新たに2曲を発表し、歌を通してメッセージを送ってきた。

 さらに、和歌山の応援歌として2年前に制作していた『POWER』と、もう会えない人を思って作った『面影』のMVを地元で撮影した。『POWER』は県内の飲食店を中心にした「経営者応援」版と、和歌山城、紀三井寺、マリーナシティなどでロケをし、「ふるさと愛」をテーマにしたバージョンの2つを製作。『面影』は浜の宮ビーチで撮った。

 「コロナと並行し、台風や熱中症も傷跡を残していきました。『元気を出して』『もうこれ以上落ち込まないで』と地元にエールを贈りたい」と声を弾ませている。

 動画の詳細はインスタグラムで「井野大雅」を検索。

写真=「映像に込めた思いを広げたい」と井野さん

(ニュース和歌山/2020年9月26日更新)