本脇の児童公園 住民ら飾り付け

 普段は何もない広場に輝く、赤、青、黄色の光。和歌山市本脇の児童公園で、高さ約14㍍のクスノキにイルミネーションが施され、クリスマスムードを盛り上げている。設置したのは地域住民で、その一人、桐田大助さんは「木に付けている色を塗った松ぼっくりなどの飾りは、子どもたちの手作り。みんなの心意気でできました」と喜ぶ。

 昨年12月23日から1週間だけ実施したイルミネーション。これが好評で、今年もやるならと地域の人たちから、約8千個のLEDライトが集まった。木のてっぺんにある大きな星は昨年、板で作ったが、風にあおられたのを教訓に、今年は屋根の下地に使う角材で製作。風が抜けるよう星形に組んで完成させた。また、公園内にある空きコンテナにもLEDを付けライトアップした。

 11月22日の点灯式ではライトがついた瞬間、歓声が上がった。公園近くに住む中村泰子さんは「色とりどりの灯りと、地域の皆さんのボランティア精神が、新型コロナウイルスの影響で不安だらけの心を優しく和らげてくれています」とにっこり。

 発案した山田修吾さんは「せっかく公園の真ん中に大きな木があるから、クリスマスの飾り付けをしようと考えたのがきっかけ。こんなに喜んでもらえると思っていなかった」と驚く。本脇地区の桑原有司自治会長は「手作り感があり、それが人の気持ちを動かしているんだと思います」と話している。

 午後5時〜9時、12月31日㊍まで点灯。19日㊏午後5時からクリスマスイベントを実施。コーヒーやココアを振る舞い、先着順で子どもに菓子をプレゼントする。

写真=「LEDは今後も増やす予定です」と桑原自治会長(前列右)

(ニュース和歌山/2020年12月12日更新)