和歌山高校 矢渡茜選手〜2年連続で強化指定選手

 県立和歌山高校1年の矢渡茜選手が11月13~15日に静岡で行われた17歳以下のアーチェリーナショナルチーム選考会で1位となり、2年連続で強化指定選手に選ばれた。

 元々、飛び込みと合気道をしていた矢渡選手は、県教委のゴールデンキッズ発掘プロジェクトで体験したのをきっかけに、中1でアーチェリーの道へ。中学時代から和歌山高校で高校生に混じって、ひたすら矢を射ってきた。同校に入学し、新型コロナウイルスにより校内で練習ができない中でも感覚が鈍らないよう、家の裏に畳を置き、近い距離から射る訓練を重ねてきた。

 顧問の森毅教諭は「身長167㌢と体格に恵まれていて、人より強く弓を引けるのが武器」と称賛。矢に速度が出る、高校生男子と同じ40ポンドの弓を使いこなす。

 アーチェリーは主に70㍍先の的を狙って72本の矢を打ち、得点を競う。中心に射続ける体力と集中力が重要だ。ナショナルチーム選考会は2日間で4試合が行われ、計288本の合計で決まる。順調に得点を重ねた矢渡選手は2880満点中2466点で、2位に85点差をつけ1位に。「調子が悪く不安だったが、昨年の経験があり、場の空気に慣れていたのが良かった。最終試合で自己ベストの634点を出せ自信になった」と喜ぶ。

 来年3月の高校選抜、4月の世界ユース選手権最終選考会に向け練習中で、「来年は大学生もいる中で競うことになる。ここで良い結果を残し、世界に挑戦したい」と闘志を燃やしている。

写真=離れた的に狙いを定める矢渡選手

(ニュース和歌山/2020年12月19日更新)