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 知的障害者や身体障害者向けの福祉施設を運営する社会福祉法人つわぶき会はみその商店街に、障害者の就労訓練施設「T—JOB」を2月1日(日)に開設する。訓練をサポートする石関良充さんは「社会で自分らしく働き続けることを目標に、将来に向けて考える時間を過ごしてもらいたい」と話している。

 同会は昨年4月、商店街内にイベント会場や作業スペース、カフェを兼ねた福祉交流施設T—LABOをオープンさせた。T—JOBは同施設の2階。講義を受ける場や相談室などがある。

 就職を希望する18歳以上を対象に、安定した日常生活を送るための「自立訓練」と、就職への実践的な内容を盛り込んだ「就労移行支援」の2段階を設け、グループワークや講座、一般企業での実習などを行い、感情のコントロール方法やビジネスマナー、パソコンの知識などを身につけてもらう。利用期間は最長4年。

 また、商店街の利点を生かし、アーケード内の清掃活動やウォーキング、1階カフェの開店準備、接客、店内で開かれるイベントのサポートを通じ、利用者と地域のコミュニケーションを図っていく。

 石関さんは「様々な経験が積み重なれば働く自信につながる。実習を受け入れてくれる企業があれば、ぜひ協力してほしい」と呼びかけている。

 サポート希望の企業はT—JOB(073・488・6661)。

写真=障害者の就労訓練施設が完成した

(ニュース和歌山2015年1月31日号掲載)