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 地元の良いところを見つけ、本にして発信する紀州文化の会が2月21日(土)、『あがらの和歌山~屋号てほんまにおもしゃいでぇ』を出版する。252の和歌山の企業や飲食店、有名人の名前の由来をまとめた1冊で、大江寛代表は「地元の会社や店、商品を知り、もっと好きになってもらいたい。読者と飲食店や会社の橋渡しのきっかけになれば」と話している。

 同会は2004年に発足。歴史や地名、方言など様々な切り口で地元を紹介する本『あがらの和歌山』を07年から毎年出版している。不動産アナリストやファイナンシャルプランナー、ウエディング会社の経営者ら地元愛が深い9人で活動しており、13年には県知事表彰を受けた。

 シリーズ9冊目の今回は、地元の会社を掘り下げようと「屋号」をテーマにした。不動産会社のアズマハウスや、創業814年の印刷会社、経久印刷といった企業のほか、居酒屋の中心屋、カレーとステーキ専門店のヤンギなど飲食店を取材。地元歌手のTONPEIやアイドルグループFun×Famらもあり、取り上げた人の座右の銘、県内の好きな場所と郷土料理なども紹介している。

 巻頭特集は、ぶらくり丁、築地、元寺町の商店が、明治から昭和時代に出していた134のマッチ箱の写真を並べた。また、創業100年以上の企業を、古い順にリスト化した。

 大江代表は「海外や県外資本に押されがちだが、この本を見て、外食時や買い物の際に和歌山の物を選ぶようにし、ふるさとを応援してほしい」と語っている。  B5判、442㌻。2200円。同会(0736・67・7892)。

写真=完成した本を手にする紀州文化の会メンバー

(ニュース和歌山2015年2月21日号掲載)