貴志中学校(和歌山市梅原)写真部員の若い感性が光る「中学生の写真展 僕らの記録」が4月29日(水)~5月6日(水)、同市十一番丁のギャラリーTENで開かれる。中学校の写真部による校外での作品展は珍しく、3年の山崎敦基部長は「中学生の視点で撮った写真を見て、何かを感じ取ってもらえれば」と期待している。
3月まで同中の学校事務職員だった山下仁さんの指導を受けた生徒たちが撮影した写真を展示する。山下さんから撮影技術だけでなく、色合いや明るさを調整するレタッチ、構図の作り方を教わったほか、絵画を見て色使いを学んだり、「○」と「×」など対比がテーマのペア作品を考えたりと発想力を磨いてきた。
2012年には全国展で入賞する生徒が出始め、校外撮影会など活動も活発に。周囲から「せっかくの作品を校外でも発表しては」との声が上がり、今回の作品展が実現した。今展には、今春卒業した元部員の作品も含め、撮りためた中から40点を出品する。一眼レフやコンパクトデジタルカメラ、携帯電話と様々な機器で撮った日常生活や旅先での風景などが並ぶ。山下さんは「先入観のない中学生ならではの構図や色使いの作品が多い。写真から若さがあふれ、見ていて楽しい気分になります」と笑顔を見せる。
午前11時~午後6時(最終日5時)。同ギャラリー(073・432・5600)。
写真=東希早乃(きさの)さんの作品
(ニュース和歌山2015年4月25日号掲載)