全国的にふるさと納税が注目される中、和歌山市は寄付者に送る返礼品を4月に一新したところ、4月27日時点で203件、496万円と昨年度年間の40件、81万円の約6倍に急増した。市財政課は「予想以上の申し込みがあり、和歌山市に関心を持ってもらうきっかけになっています。和歌山のPRにつながる返礼品を厳選しています」と喜んでいる。
都道府県や市町村に寄付すると、寄付額から2000円引いた分が所得税や住民税から控除されるふるさと納税。制度が始まった2008年度は全国で73億円(3万人)だったが、東日本大震災を機に急増し、昨年度は142億円(13万人)にまで膨れ上がった。
市では08年度以降、10~20件前後で推移し、返礼品は、市立博物館が発行する古写真を収録した冊子『あのころの和歌山』を贈っていた。しかし、全国的に納税者が増える中、自治体間で募集が過熱化しているため、返礼品をリニューアルした。
新たな返礼品は、熊野牛や地元産の野菜、梅酒、和歌山ラーメンなど7種類29品目で、寄付額によって商品を選べる。1万円寄付すると100ポイントもらえ、以降は1000円につき10ポイント。熊野牛ロース1㌔なら300ポイント、貴志川線グッズのメモ帳なら10ポイントと、細かな金額にも対応する。同課は「商品に観光パンフレットを添えて送ることで、市に足を運んでくれる人を増やしたい」と期待している。
返礼品は市外在住者で1万円以上の寄付者に限る。同課(073・435・1300)。
写真=魅力的な品をそろえました
(ニュース和歌山2015年5月2日号掲載)