専門家が和歌山城の魅力をくまなく解説する「和歌山城隅から隅まで楽しもう」が好評だ。和歌山市からの委託を受け、お城のおもてなし充実を図る「城プロジェクト」が運営する講座で、第2回の6月9日は約80人でにぎわった。
和歌山城を8エリアに分割して12月まで月1回(8月を除く)計8回にわたって歩き、その魅力をつぶさに見る。講師は日本城郭史学会委員の水島大二さん。
第2回目は、一の橋から、高石垣、追廻門、時鐘堂を巡り歩いた。途中、水島さんは石垣の大きさが城の権威を誇示するものであった点や、石垣の角度が戦略的な意味を持つことを他府県の城との比較を交え解説した。水島さんは「とにかく隅から隅まで見てもらうのが今回の講座。石垣の刻印など場所だけでも知り、多くの人に伝えてもらうきっかけになれば」と望んでいる。
次回は6月13日(土)午前10時、一の橋に集合し、追廻門、砂の丸高石垣、吹上櫓台などを巡る。無料。雨天中止。和歌山城整備企画課(073・435・1044)。
(ニュース和歌山2015年5月30日号掲載)