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 和歌山市西高松の和歌山県立図書館が、2階のメディアアートホール活性化へ一般から催しの提案を受ける「外部コーディネーター制度」を導入し2年。多彩な催しが開かれ、ホールの稼働率は1割アップした。

 コーディネーターは洋楽、邦楽、芸能、文化講演の4ジャンルで、個人や団体を対象に公募。コーディネーター自身が主催者となり、ホールを活用したイベントを2年間で2回、企画運営する。

 第1期は15組が採用され、書評合戦「ビブリオバトル」、小学生の演劇発表会、朗読会、クラシック演奏会などを実施。13年からはホールの夜間利用が可能になったことも後押しし、導入前の12年度の年間利用日数103日に対し、13年度が128日、14年度は133日と増えた。コーディネーターが企画した催しへの来場者は合わせて4398人に上った。

 5月には第2期のコーディネーターに9人と12団体が選ばれ、5月24日に委任式が開かれた。新規で採用されたシェアキッチンPLUG店長の小泉博史さんは「和歌山でチャレンジをしている人と、和歌山出身の県外でチャレンジしている人、それぞれの活動やアイデアを見えるようにし、交流、連携をつくれるイベントを計画しています」。同館文化情報センター長の谷口義彦さんは「前回よりコーディネーターの数が増え、より幅広いジャンルがそろいました。いっそう多くの人の興味を引く企画が出てくれば」と期待している。

写真=第1期コーディネーターが開いたクラシック演奏会

(ニュース和歌山2015年6月6日号掲載)