相互タクシー(和歌山市松島)はチャリティキャンペーン「ミャンマーの子どもたちに笑顔を」を始めた。プリペイドカード(写真)を発行し、利益をミャンマーに保育園を建設するため積み立てる。同社は「日本とミャンマーの深いかかわりを知ってもらうきっかけになれば」と望んでいる。
田畑孝芳社長が全国の経営者が集まる勉強会「豊友会」へ参加する中、ミャンマーへ医療支援を行う国際医療支援団体ジャパンハート代表の吉岡秀人医師と出会った。吉岡医師は先の大戦中、日本軍が行ったインパール作戦で、敗走する日本兵をミャンマーの人が助けてくれたことを知り、恩返しの意味を込め支援を続けている。
ミャンマーに病院を築き、年間1000人の子どもの治療を行う吉岡医師の姿勢に、田畑社長は共感し、活動に協力。日本ミャンマー豊友会のメンバーと現地へも足を運んだ。
ミャンマー少数民族の村では、共稼ぎの世帯が多いが、保育園がないため親が安心して働けない状態があり、保育園建設は大きなサポートとなる。相互タクシーは、タクシー車内で販売するチャリティプリペイドカード5000円(5200円分)1枚の購入がある度に100円を積み立てる。この基金に会社からの資金を加え、保育園の建設資金、同時に吉岡医師の医療活動支援にあてる。
田畑社長は「ミャンマーの人たちは今も現地で亡くなった日本兵の慰霊碑に花を飾ってくれています。吉岡医師も現地で骨を埋めるつもりで活動している。協力して頂けたらうれしいです」と話している。同社(073・473・5500)。
(ニュース和歌山2015年6月13日号掲載)