ニュース和歌山は6月11日、創刊50周年を記念した冊子『ニュース和歌山が伝えた半世紀』150冊を和歌山市に寄贈した。小川一夫社長は「読者に支えられて迎えることができた50年。和歌山の歴史をつむいできた人たちの足跡を振り返り、これからの街をどうしていくのかを考えるきっかけにしてほしい」と話している。
同書は、本紙創刊の1964年から2014年までの紙面から1年に1つずつ記事を選び、記者が再取材した内容を収録。1971年の黒潮国体や94年の世界リゾート博、2001年の丸正百貨店倒産など和歌山のターニングポイントを追った内容に加え、数多くの古写真を掲載し、故郷の50年を振り返った。今回、市政や子どもたちの郷土学習に役立ててもらおうと寄贈した。
6月11日は市役所で贈呈式が開かれ、小川社長が尾花正啓市長、原一起教育長から感謝状を受け取った。尾花市長は「市民目線の記事が多く、かつての生活風景が伝わってくる。まちづくりは温故知新。激動の半世紀を振り返り、行政の参考にしたい」と笑顔。原教育長も「子どもたちにとっては和歌山の新しい発見で、大人にとっては懐かしい。ふるさと教育の教材として活用できる」と喜んでいた。
本は、市立小中高校、図書館、コミュニティセンターに設置。このほか、海南、岩出、紀の川市の小中学校と図書館、県立学校にも贈った。
同書は和歌山市などの主要書店で販売中。1080円。編集部(073・433・4882)。
写真=尾花市長(左)から感謝状が贈られた
(ニュース和歌山2015年6月20日号掲載)