■ふきあげ俳句会・武友朋子選

顎撫づる仕草祖父似や植木市     釜口 忠彦

植木市よりも隣の野菜市       児玉 啓子

知らぬ間に手も靴も濡れ植木市    中筋のぶ子

■オーロラ俳句会・上野みのり選

汗ぬぐふ山頂の風心地良し      足羽多加子

二度三度帽子を脱ぎし薄暑かな    中川 康弘

谷川を狭めて著莪の花盛り      宮本 員代

■アルファー俳句会・上野みのり選

若葉風まなざしやさし老紳士     岡  栄子

のどけしやゴルフボールのぐんと伸び 杉本 京子

薫風や子にはじめての背番号     山下多喜子

■萌俳句会・森幸子選

菖蒲湯やつひに男の子は授からず   吉備美恵子

春眠しなかなか消えぬ頬のしわ    小川 成子

鍬軽し老の背ナ押す若葉風      藤本 忠義

■つどいの家わかば俳句会・各自選

行く春を惜しみ掛軸山水に      湯川美代子

春苺太陽受けて輝けり        中井 富子

側道のつつじ道連れペタル踏む    武内 美知

■松江公民館俳句会・須田光成選

母の日や娘のグチなども聞いてやり  溝口 淳子苗貰ひたりし胡瓜のやつと生る    田中登美子

大輪のベコニア咲かせ風薫る     池田 文子

1句会3作品までです。

【宛先】〒640・8570ニュース和歌山編集部「投句」係

(ニュース和歌山2015年6月27日号掲載)