和歌山城と城下町の歴史をたどる夏休み企画展「わかやま城探険」が7月18日(土)〜9月6日(日)、和歌山市吹上の県立博物館で開かれる。城にかかわる史料を展示するほか、探険ツアーを行う。前田正明学芸員は「展示を見て実際に城内を歩き、過去の和歌山城に思いをはせてほしい。遠足で来て天守閣に登っただけでは気付かないお城の魅力を再発見できるはず」と呼びかける。
展示は、同館所蔵史料のほか、県立図書館、紀州東照宮、個人などから集めた63点。約200年前の城内を描いた絵図や、江戸時代に作られた天守閣の紙模型、城で発掘された食器とまじない用のすり鉢など築城の背景や当時の暮らしが分かる。全展示には、大人向けの説明文に加え、子ども向けの解説も付けた。
ツアーは7月26日(日)に天守閣と本丸御殿跡、8月23日(日)に二の丸、西の丸周辺を日本城郭史学会委員の水島大二さんの案内で巡る。両日午前10時半からで、定員40人。他府県の城にはない和歌山城ならではの構造や、建造物の特徴を学ぶ。
企画展と城下町を回って答えるクイズ形式のワークシートもあり、同館で配布または、同館のホームページからダウンロードできる。「クイズは、夏休みの宿題や自由研究の素材になります」と前田学芸員。
入館料280円。高校生以下は無料で、期間中は石垣の刻印を描いた缶バッジをプレゼント。午前9時半〜午後5時。なお、展示解説を7月20日(月)、7月26日(日)、8月1日(土)、8月9日(日)、8月15日(土)、8月23日(日)各午前10時から行う。申し込み不要。月曜休館だが、7月20日は開き、7月21日(火)が休み。同館(073・436・8670)。
写真=200年前の城を描いた「和歌山御城内惣御絵図」も展示
(ニュース和歌山2015年7月18日号掲載)