ぶらくり丁を魅力的なリビングルームに——。建築士や学生ら9人でつくる「BLAP(ブラップ)」は、関西のクラフトビールを集め、新鮮な生ビールが楽しめる「クラフト×暮らふとビールフェス」を8月29日(土)に開く。小賀善樹実行委員長は「植物や布を使ってアーケードを居心地よく演出し、また来たくなる空間を作り上げます」と意気込んでいる。
BLAPは、和歌山市内の遊休不動産を活用しようと、同市が昨年秋に開いたリノベーションスクールの受講生で立ち上げた。「空き店舗1つだけを使うより、商店街全体を盛り上げるイベントを」と、クラフト市やライブを取り入れたビールフェスを企画した。
白浜のナギサビールをはじめ、三重の伊勢角屋麦酒、兵庫の六甲ビールなど5社のスタッフが直接販売。海南市の平和酒造によるビール「ヘイワクラフト」もお目見えするほか、長野の志賀高原ビール、大阪の箕面ビールなど6社も生ビールを提供する。飲食ブースや雑貨の販売もある。
力を入れるのが空間づくりだ。アーケード下に緑、風、音をテーマにした3つのリビングを作り出す。緑のリビングは植物を飾ったオープンカフェ風に、風のリビングは、手芸店や生地店が多いぶらくり丁の特徴を生かし、ブルーの布を〝ぶらくる〟ことでよい風を感じてもらう。音のリビングでは巨大スクリーンによる映画上映とライブステージを送る。
小賀委員長は「京都の三条会商店街で開かれる地ビール祭のように、商店街と一体化して盛り上がれば」とにっこり。
午後3時半〜9時半。チケット制で、6枚つづり2200円。当日は1枚400円。十二番丁きっちん、PLUGほかで販売中。事務局(073・494・8866)。10月10日(土)も開催。
写真=緑のリビングをイメージしたぶらくり丁の模型
(ニュース和歌山2015年8月8日号掲載)