4月25日に巨大地震に襲われたネパールの復興を支援しようと、和歌山市のNGOネバーランドプロジェクトは8月23日(日)、岩出市大町のタマホーム展示場でチャリティイベントを開く。松村暢子代表は「無関心や忘れられることに危機感を覚えます。たった1円が現地ではとても役立ちます」と来場を呼びかけている。
松村さんは美容師をしていた20年前、ネパールを初めて訪れ、穏やかで誇り高い国民性に魅せられた。「何か役に立てることはないか」とNGOを設立し、ボランティア活動をした後、シルバーアクセサリーや縫製の技術を指導し、適正価格で販売する「フェアトレード」に切り換え、交流を続けてきた。これまでの渡航は40回以上に上る。
地震発生直後、県内で数回チャリティイベントを開き、集めた収益を持って、6月にネパールへ飛んだ。観光客が多い街中は被害が少なく見えたものの、車で数十分離れた郊外の居住区は支援が届かず、トタン屋根とレンガの仮設住宅が造りかけの状態。床に敷くマットを購入し、現地の仲間と各家庭に手渡した。
今回の収益は11月に松村さんが渡航し、現地での支援に活用する。イベントは午前11時〜午後5時。生活雑貨やキッチン用品、リサイクル着物のほか、ネパール雑貨や天然石アクセサリーを販売。クイック整体、リンパマッサージ、メイク、フラワーアレンジメントなどの体験ブースも。
現地を映した写真やネパール人からのメッセージも展示する。「観光大国ネパールは訪れてもらうことが何よりも支援になる。ぜひネパールに旅行してほしい」と願っている。
詳細は同プロジェクトHP。
写真=マットを手渡す松村さん(左)
(ニュース和歌山2015年8月22日号掲載)