紀の川市出身のシンガーソングライター、田頭宜和さん(30)が8月23日(日)、ミニアルバム『Cheese』を発売する(写真)。記念ライブを同日午後3時、みその商店街レンジャーズBARで開く。
高校時代にゆず、コブクロといったミュージシャンに影響を受けた田頭さん。クラシックピアノの腕を生かし、8年前、JR和歌山駅前などでキーボードを使っての路上弾き語りライブを始めた。以来、会社勤めをしながら、週末は音楽活動に全力投球。和歌山を中心にライブやイベントに出演し、アルバム2枚を自主制作した。
今作は「苦手なもの」をテーマにした。持ち曲のうち、伝わりにくいと思う曲、世界観の難しい曲など自分自身が苦手意識のあるものを選択。「一口目はクセを感じるが、二口目から深みを感じられる」チーズにイメージを重ねた。
「苦手を克服すると、人間的成長があります」と田頭さん。『PATRIA〜竜門山グラフィティ』は、ラテン語で故郷を意味するタイトルで、生まれ育った粉河を歩き作った。このほか『ジェットコースター』『片鱗』など心が抱えるやるせなさ、希望をピアノやギターのさわやかな音色にのせ歌った計9曲を収録する。田頭さんは「矛盾に苦しみ、悲観していてもその状況を受け入れると、見えてくるものがある、と伝われば」と話している。
1500円。CD発売記念ライブには藪下将人さんやスタジオぽこ・あ・ぽこらが共演。2000円、当日2500円。田頭さん(synthesisbox@gmail.com)。
(ニュース和歌山2015年8月22日号掲載)