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 ビーチサッカーチームの和歌山ブロスSASが9月11日(金)~9月13日(日)に明石市で開かれる全国ビーチサッカー大会に挑む。この大会、白浜町で開かれた3年前に開催地枠で出たことはあったが、関西予選を勝ち抜いての出場は初めて。監督を兼任する谷口友城(ともき)選手は「個人の能力というより、チーム全体で戦うのがうちのスタイル。守備からリズムをつくって1次リーグを突破し、ベスト4を目指したい」と意気込んでいる。

 砂の上のコートで行うビーチサッカーは、1チーム5人で戦う。SASには社会人と学生合わせて14人が所属。全国大会には関西から2チームが出場できるが、これまでアヴァンチ大阪と大阪レキオスBSの関西2強の牙城(がじょう)を崩せなかった。

 7月に行われた今年の関西予選。1次リーグを2位で通過したSASは出場権のかかった大事な一戦で2強の一角、大阪レキオスBSと対戦した。両者譲らず、3─3のまま突入した延長戦、桂木啓斗選手がフリーキックを直接決めてリードを奪うと、最後はチーム最年少、19歳の中村匠吾選手が勝負を決める5点目を奪い、念願の全国切符をつかみ取った。

 16チームが出場する全国大会は、まず4チームずつ4グループに分かれて1次リーグを戦う。SASは、日本代表選手6人を擁し、この大会3連覇を目指す強豪、東京レキオスBSと同じグループに入った。チームの代表を務める木村充(みつる)選手は「8月末の山陰ビーチサッカー大会でアヴァンチ大阪に初めて勝利するなど、チームの状態はいい。堅守速攻がうちの持ち味。一戦一戦、大事に戦っていきたい」と話している。

(ニュース和歌山2015年9月9日号掲載)