和歌山市加太地区の空き家や公園に特設シアターをつくり、港町を散策しながら映画を楽しむ「Kisssh―Kissssssh(キシューキシュー)映画祭」が9月20日(日)~9月22日(火)に開かれる。
映画ファンの若者や和歌山大学生と地元住民が連携し、2013年に立ち上げた手作りの映画祭。3回目の今年は、初めて3日間連続開催に踏み切った。午前10時半~午後5時は旧紀陽銀行や北丁自治会館など点在する6会場、6時からはくじら公園の大スクリーンで野外上映会を開く。
野外上映作品は、北野武監督『あの夏、いちばん静かな海。』やティム・バートン監督『ビッグフィッシュ』といったメジャー作をはじめ、アカデミー賞外国語映画賞部門の日本代表作品に決まった『百円の恋』、同映画祭の第1回自主制作コンペティションで入賞した酒井麻衣監督の新作ほか、各日2本立てで送る。カフェや雑貨、本の販売も。
まちなか会場では、はっぴいえんど、YMOなどのライブ撮影を手がけた写真家、マイク野上のトークショーや、全国から100作品以上集まり審査を通過した自主制作映画、音楽と映画を組み合わせた「MOOSIC LAB」シリーズなど多彩な作品を上映する。
実行委の野尻野翼さんは「加太の雰囲気と映画がシンクロする、その瞬間にしかない時間を体験してもらえれば幸い。『また帰って来たい』と言われるような映画祭にしたい」と張り切っている。
単体券1000円(野外上映は1500円)、1日フリーパス2300円、当日2500円。無料プログラムも。詳細は同映画祭HP。
【加太の同時開催イベント】Tシャツ祭=9月20日と9月21日、午前11時~午後6時。写真をプリントしたTシャツを浜辺に並べる▽ワカヤマサローネ=9月13日(日)〜10月12日(月)、和歌山市を中心に開かれる現代アートの芸術祭。会場のひとつ「加太オレンジハウス」で、亀井潤、エリカ・ワードら作家7人が作品を展示。午前10時〜午後5時。木曜休み。詳細はワカヤマサローネHP。
写真この記事下=海をバックにしたTシャツ写真展
(ニュース和歌山2015年9月12日号掲載)