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 南海和歌山市駅前通りの一部を歩行者天国にし、芝生エリアやオープンカフェを設け、憩いの場をつくる社会実験「市駅〝グリーングリーン〟プロジェクト」が9月12日と9月13日に初めて実施され、家族連れや若者らが食事や買い物を楽しんだ。

 同プロジェクトは、地元商店街と城北地区の7自治会、和歌山大学観光学部永瀬節治研究室らでつくる「市駅まちづくり実行会議」主催。市駅周辺の未来像について昨年からワークショップを重ね、話し合ってきた。

 9月12日は和歌山青年会議所が主催する「プロジェクションマッピングin市駅」、9月13日はぶらくり丁の定期市「ポポロハスマーケット」と連携。空き店舗を使ったブックカフェや人気店の飲食ブース、駅舎への映像投影、手作り市とにぎわった。

 まちなかの水辺活用を考えてもらおうと、電気とディーゼルエンジンの両方で動く「プラグインハイブリッド船」を導入して行った市堀川クルーズは大盛況。船は市駅前から東ぶらくり丁にかかる雑賀橋間をゆったりと約20分間で運行し、乗客たちは「思っていたより水がきれい」「道頓堀みたい」と声を上げた。

 2日間とも訪れた和歌山市の山本知美さんは「ぶらくり丁と市駅前が川でつながるのは便利だし、クルーズは子どもたちも大喜び。駅前が今日のようににぎわっていけばうれしい」とにっこり。

 市駅地区商店街連盟の森下幸生会長は「予想以上の人出で驚きました。来場者に喜んでもらえ、すでに今後の話も出てきている。地元と大学で協力し、これからもまちづくりについて考えていきたい」と話していた。

写真=芝生エリアではしゃぐ子どもたち

(ニュース和歌山2015年9月19日号掲載)