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 紀の国わかやま国体で和歌山を訪れる人に、野生のシカ、イノシシ肉を使ったジビエ料理をPRしようと、和歌山県はレストランやホテルで特製メニューを1ヵ月間提供する「わかやまジビエオータムフェスタ」を10月26日(月)まで開いている。

 農作物への被害を減らすために捕獲したシカとイノシシを活用し、2012年から毎年2月に開くジビエウィークを、初めて秋に実施。県は肉質をランク付けする全国初の等級制度や、料理人を対象にした講習会などを開き、「和歌山ジビエ」の普及を進めている。

 イノシシ肉はカロリーが牛肉の4分の1、豚肉の半分とヘルシーで、シカ肉は鉄分やビタミンB2が豊富に含まれ、疲労回復やアスリートの体づくりに良いとされる。

 イタリアン、フレンチ、和食、中華などの飲食店とホテル45店、精肉店6店が参加。今回はミンチ肉を使った料理に絞り、ソーセージやコロッケ、テリーヌ、ハンバーガー、パスタと多彩なメニューが手ごろな価格で食べられる。

 また、日本イタリア料理協会副会長を務めるマリーナシティホテルの齊藤実シェフが監修したジビエソーセージを県内10ヵ所で販売。イノシシ、シカの2種類ある。

 県から委託を受けるJTB西日本和歌山支店ジビエプロモーションチームは「これまでジビエを食べたことのない人に向け、より臭みを感じにくいミンチ料理を選びました。シカは新芽や夏草を食べて育った秋がおいしいと言われる。ぜひ一度試して」と呼びかける。詳細は同チーム(073・400・2696)。

写真=各店がジビエ料理に腕をふるう

(ニュース和歌山2015年10月3日号掲載)