和歌山市の砂山地区で植樹や防災教室を行うNPO法人砂山バンマツリは10月25日(日)、公園の使い方を考える勉強会を開く。樫原雅忠代表は「子どもから年配者まで住民が憩う公園は地域のキーになる場所。砂山地区の住民だけでなく、まちづくりに関心のある人に来てもらい、輪が広がっていけば」と話している。
地区住民20人が2013年に結成した会。団塊世代の退職者や主婦が主要メンバーとなり意見交換するほか、大学教授や教員ら専門家から手法を学び、住民主体でまちづくりを進める。
海抜が低い同地区は巨大地震が起きると津波で浸水するおそれがあることから、簡易トイレの作り方や炊き出し方法を伝授する防災教室を取り入れた避難訓練を4回実施。また、今年2月は「緑と花を育む人を育てる講座」として、街路樹のハナミヅキ150本を調査し、枯木を植え替えるなど管理を始め、まちの緑化にも努める。
地区内に保育所と小中高校、ろう学校があり、子どもが安心できる環境を整えようと今年は公園に着目。8月にワークショップを開き、同市土佐町の端ノ丁公園の将来像を住民30人で語り合った。「桜ほか緑豊かな公園だが、時代にあった遊具への見直しや避難場所としての設備不足など課題が見えた。住民で知恵と汗をしぼり、住みやすい環境を整えたい」と樫原代表。
10月25日の勉強会は午後1時半、同市砂山南の砂山連絡所。きのくに青雲高校の村崎隆志教頭から他地域の事例を学び、意見交換した後、端ノ丁公園に花を植える。無料。同会(073・433・1916)。
写真=砂山地区の公園では住民が花壇を作り、花を育てる活動が広がっている
(ニュース和歌山2015年10月14日号掲載)