紅葉が鮮やかな秋の根来寺(岩出市根来)でしばらく空いていた同寺駐車場の売店がきょう21日(土)、営業を再開する。和歌山市で移動販売などを手がける日向屋が運営。同店の赤桐淳一さんは「ゆくゆくはここだけでしか味わえない名物を開発したい」と描いている。
同市民俗資料館前駐車場の売店は、参詣客の休憩所として軽食や土産品を販売していたが、経営難で2012年に閉店。参詣者へのおもてなし向上のため同寺が出店者を探し、共同作業所の商品を移動販売し、障害者の支援活動に取り組む日向屋に依頼した。
県内各地の土産品をはじめ、作業所で作られたバウムクーヘンやクッキー、手芸品が並ぶ。弁当やおでんなどの軽食、地元農家による新鮮な野菜やくだもの、特産の根来塗も販売する。同寺寺務所は「いやしの場であり観光地でもある寺で、障害者の支援にもつながる活動を応援するとともに、活性化を図りたい」と期待する。
午前10時~午後4時。水曜定休。なお、きょう21日午前9時半~午後3時半、同寺でかくばん祭りが開かれる。鉄砲隊の演武や和太鼓、獅子舞などが披露され、物産販売なども行われる。
写真=根来だけでなく県内各地の土産品をそろえている
(ニュース和歌山2015年11月21日号掲載)