地元の料理を食べながら地域の魅力を語り合う「わかもんサミット海南」が14日、海南市下津町大崎のげんき大崎館・かざまちで開かれた。まちづくりに関心のある自営業者や農家、行政職員ら20人が参加。サミットの発起人、志場泰造さんは「団体や地域、年齢の垣根を超え、つながる場にしてほしい」と呼びかけた。
わかもんサミットの「わかもん」は、和歌山もん(者)の略。高齢化や過疎化、若者の県外流出が進む和歌山を次代に誇れるまちにするため、住民が地元を知り、地域おこしの輪を広げようと志場さんが企画した。
14日は、同市でも特に過疎化が進む大崎を開催地に選んだ。地元の主婦手作りの小海老のかき揚げ、魚のすり身のみそ汁などを味わい、大崎の年長者や主婦から、地域の歴史や課題を学んだ。
参加者は農家の団体での取り組み、黒江で開くコンサートなどそれぞれの活動をPR。伊勢部柿本神社の塩﨑昇宮司は「サミットは横のつながりができる。実行委をしている夢風鈴まつりで他の団体とコラボレーションできれば」。下津町小南の森脇啓太さんは「地元を元気にするきっかけをつくりたかった。〝畑〟の違う人が集まっているので一緒に挑戦したい」と笑顔を見せた。
サミットの中で志場さんが、和歌山での長編映画の撮影と海南市をアピールするCMの制作が決まったことを発表した。映画は東宝系の映画『バクマン。』の制作に携わった藤村明世監督が、同市、有田川町などで12月中旬から撮影を始める。CMは来年の沖縄国際映画祭に向け、志場さんが藤白神社や鈴木屋敷で撮影する。
次回サミットは1月16日(土)午後7時、紀美野町菅沢のかじか荘で。軽食付きで3000円。エスプロジェクト(073・494・5103)。
写真=地元の料理を楽しみながら語り合った
(ニュース和歌山2015年11月21日号掲載)