パワーリフティングに打ち込み、世界大会への出場経験がある和歌山市の会社員、今井努さん(45)があす13日(日)からウズベキスタンで開かれるアジア大会に初めて挑む。今井さんは「軽量級は日本人でも通用しますが、私が出場する74㌔級は外国人が強く、なかなか勝てない。手堅く勝負し、3位以内を目指します」と抱負を語る。
パワーリフティングは、スクワット、ベンチプレス、ひざを伸ばした状態で直立姿勢になるまでバーベルを挙げるデッドリフトの3種目で持ち上げたバーベルの合計重量を競う。
今井さんは高校時代に重量挙げを始め、社会人になってからは同市吹屋町のトレーニングプラザ、ヘルメスへ週3回通う。ビデオでフォームを確かめ、少しずつひじやひざの角度を調整し、全身の力がシャフトに効果的に伝わるよう練習を繰り返す。
地方大会で優勝を重ね、2008年と10年に全日本実業団選手権で頂点に立った。昨年9月のジャパンクラシックマスターズ大会で優勝し日本代表に。今年6月には初めて世界大会へ出場し、スクワット200㌔、ベンチプレス135㌔、デッドリフト225㌔の計560㌔で5位だった。
同ジムオーナーの谷口明さんは「まじめで人一倍多く練習し、研究熱心。冷静に力を発揮できる勝負強さがある」。今井さんは「世界大会でまだまだ上がいることを感じ、真剣に戦える楽しみも味わった。自己記録の580㌔更新にも挑みますが、まずは表彰台に立ちたい」と意気込んでいる。
(ニュース和歌山2015年12月12日号掲載)