県内で今年新設される施設や催しを集めました。全国の主だった動きとともに紹介します。今年はどんな1年になるでしょうか。
根来に資料館 一乗閣復元も
根来寺で発掘された遺跡の展示や、土産品を販売する「ねごろ歴史資料館」が4月、岩出市根来の若もの広場東側にオープンする。展示棟は延べ床面積486平方㍍の2階建てで、出土品や資料を並べ、映像で寺の軌跡を紹介。隣接する棟には、地場産品の物販スペースと飲食スペースが入る。
資料館の隣には、寺の境内に1962年に移された旧県議会議事堂の一乗閣が移築され、同時に開館する。明治時代に和歌山市一番丁で県議会議事堂として使われていた当時の外観を、そのまま復元する。木造2階建てで、議場は展示やイベントを行うホールになるほか、喫茶コーナー、岩出の観光情報センターを設ける。
写真=ねごろ歴史資料館の完成予想図
地元ロケ映画 続々撮影公開
和歌山をロケ地に映画の制作が続々と行われ、地元エキストラが多数出演している。1月25日〜2月7日には、和歌山市内で、堤幸彦監督の『真田十勇士』が撮影される。中村勘九郎、松坂桃李、大島優子らが出演し、合戦シーンの兵士役で市民エキストラが登場する。9月全国公開予定。
昨年12月に同市で撮影された金井純一監督の新作『ちょき』は、海外の映画祭に出品後、年内に上映する。海南市や紀美野町、有田川町などで撮影中の『見栄を張る(仮題)』は、海南市民らが協力し、東京都出身で新人の藤村明世監督がメガホンを取る。
写真=2015年12月に開かれた『見栄を張る』舞台あいさつ
紀の川市立河南図書館
旧貴志川庁舎(紀の川市貴志川町神戸)1階を全面改装した河南図書館が1月4日(月)に開館する。総面積1076平方㍍で、コンセプトはリラックスして本にふれられる「滞在型」。ソファで雑誌や新聞を読めるブラウジングコーナーのほか、じゅうたん敷きで乳幼児がのびのび利用できるキッズコーナー、飲み物を持ち込める学習コーナーを設ける。
同市にあった粉河、那賀、桃山、貴志川の図書館は昨年閉館。既存の打田図書館は名前を変え、河北図書館になる。
また、利用者は紀の川市民か同市に通勤、通学している人が対象だったが、河南、河北図書館では県内在住者ならだれでも借りられる。
写真=ブラウジングコーナーのイメージ
和歌山JCT整備進む道路
和歌山と奈良、京都を結ぶ延長120㌔の京奈和自動車道。県内部分は橋本東ICから和歌山市弘西の和歌山JCT(仮称)までで、既に橋本東IC─岩出根来ICが開通している。残す岩出根来ICから和歌山JCTまでの6・5㌔は、2016年度中の開通を目指し工事が進んでいる。開通すれば、和歌山JCTで阪和道とつながり、大阪、関西国際空港への利便性が向上する。
また、和歌山市元寺町から阪南市自然田までを結ぶ20・6㌔の第二阪和国道は、ふじと台の平井─淡輪を2016年度末までに完成させ、全線開通させる計画だ。
写真=工事が進む和歌山JCT
(ニュース和歌山2016年1月1日号掲載)