「広瀬地区を20年後、和歌山市で一番住みやすい町に」をスローガンに、屋形大通り商店街の各店で生活の困りごとの相談窓口を設ける「つながりプロジェクト」が進行している。リーダーの出口隆之助さんは「かつては屋形市場があり、町全体がにぎわっていた。昔ながらのご近所付き合いのように地域のつながりを生み出したい」と張り切っている。
同プロジェクトは商店街の7店を中心に発足。電気や水道のトラブル、庭木の手入れなど、生活のちょっとした困りごとを受け付ける窓口22店を「つながり庵」と名付け、店先にプランターと一体になった手作りの看板を設置し、商店街の店以外も含め、適した業者を紹介する。
1月のスタート以降、利用はわずか2件のみで、支援が必要な高齢者への周知不足が目下の課題。メンバーで生花店を営む朝倉基吉さんは「隣の家の人と困ったことを相談し合うように、まずは信頼関係を築いていくことが大切ですね」。
また、毎月1回の清掃や、広瀬小学校の子どもたちに向けたあいさつ運動など、地域の交流を深める活動にも力を入れ、6月19日(日)は東西のアーケード下でリサイクル品、手作りグッズ、野菜などが並ぶ「屋形つながり軒下フリーマーケット」を初開催する。
出口さんは「メンバーのほとんどは2代目店主。イベントだけでなく、日々の地道な活動に力を注ぎ、自然と人が集まるいい町になってゆけば」と願っている。
あすは午前10時~午後3時。雨天決行。同プロジェクトの問い合わせは出口酒食品店(073・424・5136)。
写真=「地域のつながりを」と願うメンバー
(ニュース和歌山2016年6月18日号掲載)